引き続き急速な拡大を続けるSNSユーザー。ネットを通じて「つながり」「情報収集」を深めている彼らは、ネット以外の「リアル」の場においてはどのような行動・思考の傾向を持っているのか?
そこで、まずはSNSにまつわるM1F1層を以下の3つのグループに分類し、単にSNSを使っているか・いないかの違いではなく、SNSを「使いこなす」ことによる行動・思考の変化も調査してみました。
<調査対象の分類>
※6大SNS…Facebook,Twitter,mixi,GREE,mobage,Amebaピグの6つ
- SNS非利用者…6大SNSを利用していない人 N=465
- SNSライト層…6大SNSのうち1~2つを利用 N=285
- SNSコア層…6大SNSのうち3つ以上を利用 N=178
まだまだ「非ユーザー」が多いのが現状。だがSNSユーザー数の急拡大に伴い、今後注目すべき「ライト層」そして「コア層」の傾向は今のうちにしっかりと捉えておきたい。
そして、この3つのグループにおける
- リアルコミュニケーション
- 情報収集(おもにインターネット以外のリアルメディア)
という「外」と「内」に向かう行動・思考を探ってみたところ、そこにある傾向を読み取ることができました。
1.SNSユーザーのリアルにおける「コミュニケーション」とは?
まずはSNSユーザーたちの「リアル」の中でも、外に向けた「つながり・コミュニケーション」について調査を実施したところ、以下のような項目において興味深い結果が。
findings 1
SNSを使いこなす人ほど、リアルコミュニケーションでの「壁」を感じない!?
職場において「等身大の自分を見せている」コミュニケーション相手を調査。同僚に対して等身大の自分を見せて「フランク」に接するのは当然といえるが、フランクに接する上での「小さな壁」を感じがちな「上司」「後輩」とのコミュニケーションにおいて、非ユーザー<ライト層<コア層の順で、その壁が低くなることがわかる。
findings 2
さらに… SNSを使いこなす人ほど「素」を見せて相手と接する
続いてこちらの調査によると、SNSユーザーの「等身大コミュニケーション」に関してより具体的なつながり方が見えてきます。「喜怒哀楽」の中でも「楽しい」「うれしい」感情を話す・伝えるのは比較的広い相手にできること。でも「怒り」「悲しみ」を伝えるとなると、より自分が身近だと思える相手に限定されるものです。そんな自分の「素の顔」をさらけ出す「怒り」「悲しみ」の表現においても、特に「SNSコア層」は積極的であることがわかります。
ちょっと距離感のある相手との「壁」、素の感情を表現する上での自分の中の「壁」など、リアルコミュニケーションにおける様々な壁を、より容易に、積極的に越えることができる。そんなSNSユーザー(特にコア層)たちの実情がみえてきました。
<まとめ>
「SNSを使いこなすこと(人)」と「リアルコミュニケーション」の関係性
多くの人たちと、時に実名を出しながら「本音」「素の感情」「私生活」を見せる・伝えることに慣れているSNSユーザーは、リアルコミュニケーションにおいても「壁」を越えることができ、よりオープンであることがわかる。そしてそれはSNSコア層において特に顕著である。
→SNSがリアルコミュニケーションの「練習」「トレーニング」の場になっているから? または、そもそもリアルコミュニケーションが広く得意な人ほどSNSを使いこなす傾向があるから? …この点は今後も調査を続けてきたい。
いずれにせよ、特にSNSコア層はネット(SNS)上はもちろんのこと、リアルの場でも様々な人たちとより深く積極的なつながりを持っていることがわかる。
つまりリアルにおいても「インフルエンサー(情報供給者)」となり得る存在である。
2.SNSユーザーのネット以外の情報収集への積極性とは?
続いては、自分自身の内面に向けた動き=「情報収集」という面において、SNSユーザーの傾向を探ってみました。インターネット関連以外の、カタチのある「リアル」なメディアにおいて興味深い結果が。
findings 1
ネットメディアだけじゃない! 他メディアからの情報収集に積極的
ネットに密接なSNSユーザーたちだが、意外にもインターネット関連以外のメディアからの情報収集に積極的であることがわかる。新聞・雑誌・ラジオのほか、電車や屋外の広告まで、生活の中で触れる幅広いメディアに目を向けている様子。特にSNSコア層においてその傾向は顕著に見られる。
findings 2
SNSユーザーが情報収集に積極的な理由。それは「自分ブランディング」
SNSユーザー(特にコア層)たちの、「自分をどのように見せているか?」を調査してみると、「知性的」「情報に敏感」「忙しそう」といった「ちょっと先を走っている」ような自分のイメージを作ろうとしている傾向が見られる(強い傾向とはいえませんが)。このような自分のキャラクター作り「自分ブランディング」への意識は、情報収集のひとつのモチベーションといえるのではないでしょうか?
<まとめ>
「自分をしっかりとブランディングしたい」という思いのあるSNSコア層。でもそれを見せかけのものにしないために積極的な情報収集を行う。そんなしっかりとした「実」の伴った「自分ブランディング」をする彼らの真面目さ、前向きさが見えてきます。情報収集への積極性とともに注目しておきたいポイントです。
(研究員:高橋)
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